2025-03-25-Tue
メディア・芸術学科 声優コース、ポピュラーダンスコース卒業公演2025 レポート
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「梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ」で感動のステージ
2025年2月28日(金)、声優コースとポピュラーダンスコースの卒業公演が開催されました。会場となるのは関西トップクラスの劇場であり、数多くの人気劇団やパフォーマーが公演する「梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ」です。第1部は声優コース、第2部はポピュラーダンスコースのプログラムで、それぞれエンターテインメント性に満ちた、アイデアあふれる構成で観客を沸かせました。

第1部 声優コース
「声優ちゃんねる」で幅広い声優の仕事を紹介
第12期生が出演する声優コースは「声優ちゃんねる」という番組仕立てで、2名のパーソナリティーが登場し、アフレコやゲーム、ナレーション、声優アイドルなど、幅広い声優の仕事を紹介。洋画の歓談シーンに日本語訳した会話を被せる「ボイスオーバー」などといった、専門用語の解説も織り込み、番組を楽しく進行していきました。ナレーション実演の際にスクリーンで流れた情報番組風の映像も、学生たちがアイデアを出し合って自ら制作したオリジナルです。先生方の指導を受けながら、観る人を楽しませる工夫を随所に盛り込みました。
ペンギンを演じる朗読劇で会場内を楽しい雰囲気に
朗読劇『PE!PE!PE!PENGUINS‼︎』(脚本:西川大貴)は、水族館から飛び出して「自由になりたい!」と願うペンギンと、ペンギンショーを実現したい夢を持つペンギンが繰り広げる物語。個性豊かなペンギンたちの声を学生たちがそれぞれ巧みに演じ、かわいい中にもほろ苦い友情のストーリーを紡ぎ出しました。ペンギンたちが仲直りするハッピーエンディング。全員がダンスも披露して拍手喝采でした。
ラストのアフレコパフォーマンス『雪があたたかいなんていままで知らなかった』(原作:美城圭/集英社オレンジ文庫)は、記憶喪失の不思議な少女の謎を追う、ファンタジックでミステリアスなラブストーリー。アニメーション制作は手塚プロダクションが手掛けています。学生たちはそれぞれの役を演じ切り、完成度の高い作品となりました。 そしてフィナーレは観客の皆さまに感謝の言葉を伝える感動の一幕。舞台上のあたたかな雰囲気に声優コースのチームワークの良さが表れていました。この日のためにお互いに切磋琢磨し、声の演技を磨いてきた学生たちの努力と成長を実感できた卒業公演となりました。

第2部 ポピュラーダンスコース
『Carnival』をテーマに心揺さぶるダンスパフォーマンス

第11回を迎えたポピュラーダンスコースの卒業公演のテーマは『Carnival』。16のダンスシーンがキラ星の如く展開され、まさにお祭りのような華やかさと楽しさが満ちたステージ。ヒップホップ、ジャズダンス、ロック、バレエ、コンテンポラリーダンスなど、息つくヒマもなく次々とエキサイティングなパフォーマンスが展開され、観る人をクギヅケにしていました。
学生たちが振付を担当するダンスも披露
原田みのる先生が振付をするドラマティックなオープニング。続いてポップなダンスからヒップホップへと展開。ラップのようにリズミカルだったり、カッコよくスタイリッシュだったり、さまざまなジャンルの選曲で、観客を一瞬たりとも飽きさせません。70年代80年代のディスコティックやクラブシーンを彷彿とさせるパートもあり、ミラーボールがきらめく中、学生たちはフィーバー。会場全体をまきこみ最高潮に達しました。
プログラムの中には、2年生が自分たちで振付を担当したナンバーもあり、ダンスのテクニックや表現力を磨くことに加えて、ステージの魅せ方にも熱心に取り組んできた成果が発揮されました。
ソロで踊るシーンもあり、それぞれの個性あふれるダンスを堪能することができました。
「さくら」ではバレエを取り入れた優雅なダンスを
終盤には卒業公演に欠かせないナンバーとなった「さくら」で観客を魅了します。河邉こずえ先生による優雅な振付は、森山直太朗さんのやさしい歌声にシンクロするかのようでした。クラシックバレエの要素を取り入れた伸びやかなダンスを、さくらの精になりきって踊る学生たち。旅立ちの春に似合う、新たな一歩を踏み出す学生の今にふさわしい演出でした。
感謝の言葉が綴られる心あたたまるフィナーレ
ポピュラーダンスコースで指導する教員たちがダンスを披露する「Transition」。原田みのる、松村武司、本城紀美子、小川哲由、河邉こずえの各先生方の世界観で表現するダンスは圧巻です。
そして興奮冷めやらぬうちにフィナーレへ。激しく熱い100分のダンス公演をやりきった学生たちに大きな拍手が送られ、会場全体が感動に包み込まれました。

学生さんの感想
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メディア・芸術学科 声優コース
藤原千波さん私は前半の声優の仕事ではナレーションのパートを、アフレコパフォーマンスでは記憶をなくしたソラを演じました。ソラは幽霊なのですが、主人公の千尋に会うまでは誰にも存在を知られず孤独な日々・・・そんなことを想像しながら役づくりに努めました。作中に出てくる「生と死は隣り合わせ」という言葉の意味も深く考えました。演じている間は役になり切って、自分の言葉として自然に出さないといけません。そこが難しいけれど、楽しいところでもありますね。今回は企画の内容に関しては学生たちがアイデアを出して、動画の撮影や制作も自分たちで行いました。とても楽しかったです。学んだ2年間は新たな経験の中で成長できた宝物のような日々でした。卒業後は声優事務所への所属が決まり、プロとしての一歩を踏み出します。
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メディア・芸術学科 ポピュラーダンスコース
大内 百々香さん学生同士が自分の得意なジャンルを教えあって、支え合って、励まし合って、助け合って、高め合って、卒業公演をめざしてともにがんばって練習してきました。全員が揃わない時もあり、揉めることもありましたが、その都度話し合って最後には「みんなでがんばろう!」という気持ちになりました。私は2歳からバレエを習っていて、入学するまではバレエ一筋。大学でヒップホップやジャズダンスを初めて踊り、最初は苦戦しましたが、仲間たちに支えられてダンスの世界が広がりました。振付も得意な人を中心にみんなで一致団結して完成。卒業公演では仲間との絆をさらに感じ、胸が熱くなりました。卒業後は夢だったテーマパークダンサーとしての道が開け、学びを生かしてがんばっていきます。