2024-04-22-Mon

シンガーソングライター かわにしなつき さん

 
  • メディア・芸術学科
  • 卒業生芸術活動

さまざまな「出会い」を大切に。 今、感じることから新しい楽曲が生まれる。

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メディア・芸術学科ポピュラー音楽コース卒  シンガーソングライター  かわにし なつき さん

シンガーソングライターとして活躍するかわにしなつきさん。メディア・芸術学科ポピュラー音楽コースに在籍し、2022年に卒業。現在は東京に活動拠点を移し、TikTokを中心にSNSの総フォロワー数は32万人超え。同世代の共感を呼ぶ歌詞とやわらかな歌声、やさしく心に響く楽曲は多くのリスナーを魅了しています。 2024年4月20日(土)Kiss FM KOBE主催「アコースティックフェスティバル」に出演するために、会場である生田神社を訪れたかわにしさんにお話を伺いました。

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今はどんな活動をされていますか?

昨年の4月に地元の奈良を離れて上京し、ライブハウス出演や路上ライブなどを行っています。初めての一人暮らしで、関西とは見える景色や雰囲気も全然違ってすごく新鮮!私は自分が感じることを歌詞にすることが多いので、つくる歌も変わってきました。一人でいる寂しさとか、誰かに支えられている喜びとか、出会う人々や街の表情など、上京したからこそ生まれた歌があります。新曲も定期的にリリースし、ファンクラブも開設。バースデーイベントも控えているのでそれが楽しみです。

新しい環境でさまざまな刺激を受けているのですね

多彩なジャンルのミュージシャンの方々との交流も増えて、発見がいっぱい。世界が広がったなあと感じます。最近ではR &Bとかヒップホップをよく聞いていて、自分の楽曲にも取り入れてみようと思っています。

音楽の世界に入ろうと思ったのはいつ頃から?

小学校低学年からピアノを習い、高校1年生ではボイストレーニングやコード演奏のレッスンを受けていました。小さい頃からずっと歌うことが大好きだったんです。でも高校3年生でコロナ禍になり、レッスンも休講になってしまい・・・。閉塞感のある中で、自分で活動しなければという思いが湧いてきて、その時に初めてオリジナル曲をつくりました。自分を励ますつもりで、思いをそのまま歌詞に乗せると驚くほど楽曲がつくれるようになって。もしかしたら私の歌で誰かを励ますことができるかもしれない、でもコロナ禍でライブは無理ですし。そこで知人に協力してもらってデジタルでリリースしました。 ちょうど受験シーズンで「励まされた」「歌詞が刺さった」という声を多くいただいて、すごくうれしくて。それからですね、オリジナル曲に取り組むようになったのは。

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そのままミュージシャンにならず、大阪芸短に入学されたのはどうして?

このまま社会に出るのは心細かったし、音楽の仲間をもっといっぱいつくりたいという思いがありました。短大卒という学歴も魅力でした。げいたんのポピュラー音楽コースはそんな私の希望を叶えてくれる理想の進学先で、学生生活はワクワクの連続でしたね。バンド編成が必須なので歌も楽器も学べるし、プロのミュージシャンである先生方から直接指導を受けられます。オープンキャンパスや学内外のイベントが豊富で、多くのステージ体験ができることもステキでした。

学業と路上ライブなどプライベートな音楽活動の両立は大変だったのでは?

授業に出て、作詞作曲をして、SNSの配信をして、ライブ活動をして。とても忙しい2年間でしたが、なんとかやり遂げました。奈良から学校までの片道2時間の通学時間を活用して、車内でオリジナル曲の構想を練ったり、SNSを編集したり、授業の復習も車内でやりました。我ながらとても頑張っていたと思います。

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ポピュラー音楽コースでの学びは創作活動にどんなふうに生かされましたか?

バンド経験ができたこと、少人数で先生との距離が近く密に教えていただけたことが何よりよかったです。プロのミュージシャンのテクニックを間近で見て、毎日「すごい!」と感動していました。オリジナル曲の弾き方をピアノの先生に相談をすることもありました。学生時代にこんな経験ができるなんて貴重ですよね。 それに先生方を見ているとすごく楽しそうなんですよ。魅力的で若々しくて、ミュージシャンっていいなと思いました。先生は憧れの存在で、私のお手本。恵まれた環境で好きなことができて、在学中の思い出は今も輝いています。

バンドでの活動は楽しかったですか?

オープンキャンパスや学園祭などいろんなステージに立ちました。一番印象的だったのは卒業公演でオリジナル曲をバンドで披露したこと。先生が各パートの楽譜を書いて、編曲してくださったんです。他の楽器が加わることで、自分の曲でありながら格段にパワーアップ。ギターソロなどアレンジの手法が学べたのも勉強になりました。

卒業後に今の音楽事務所に所属されたきっかけは?

フリーで活動するのは不安だったので、音楽事務所のオーディションを受けました。縁があって今の事務所に入り、マネージメントはもちろんのこと楽曲づくりのアドバイスもいただけて、新しい刺激を受けています。まだまだ経験不足で迷ったり悩むことも多いのでとてもありがたいですね。アーティスト活動は一人ではできないとつくづく思います。

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SNSにも力を入れていますね

学生の頃「若いファンを増やしたいならSNSをやった方がいいよ」とバイト先の仲間たちに勧められ、無我夢中で配信しているうちにフォローしてくださる方々が増えてきて。最初は単なる告知ツールだと思っていたのですが、「つながる」大切さを感じてからは自分のキャラを出しつつ、楽しんでいただける工夫をしています。自分が思い付かないことを提案してくれたその頃の仲間に感謝しています。

ラジオパーソナリティも務めているとか

2023年の10月からABCラジオの「ABCミュージックパラダイス」という音楽番組の金曜日を担当しています。私はおしゃべりするのも大好きだし、音楽のトレンドや情報をキャッチできるのでとてもプラスになっています。ライブでも自分の曲への想いを伝えたり、会場を盛り上げるなどトークスキルは大切。ラジオ出演でいろんなことを学んでいると感じます。週イチで関西に戻ってこれるのもうれしいですね。

今後どんなアーティストをめざしたいですか?

私は自分の体験や周囲の出来事から感じたことを歌詞にしています。その想いを共感し、また「自分だけじゃないんだ」と言ってくださったり・・・そんな方々に向けて創作していきたいですね。でもどんな言葉、どんな旋律で表現するか、それがとても難しいです。これからも常に試行錯誤しながら前を向いて、その時々で自分の感じた「今しか書けないこと」を伝えられるアーティストでありたいです。

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生田神社境内をライブ会場に夕刻からスタートした「アコースティックフェスティバル」は開演前から長蛇の列。かわにしなつきさんはトップバッターとして最新曲の「理想的ガール」をはじめ5曲を歌い、大きな声援と拍手に包まれました。 若手シンガーソングライターとして今後のご活躍を期待しています。