2023-03-13-Mon
デザイン美術学科卒業制作2023 レポート
- デザイン美術学科
- 芸術イベント
学生たちの個性が百花繚乱に咲き集う。
卒業制作展は、2年間の成長の証。
2年間の学びの集大成となる卒業制作展が2023年2月7日から12日まで6日間にわたって開催されました。デザイン美術学科の全コース、メディア・芸術学科のメディアコースの発表が行われ、多くの来場者が訪れました。

デザイン美術学科の卒業制作展は、「多彩なジャンルでやりたいことができる」がコンセプト。自分の希望するテーマで自由に作品を創作することができます。専攻外の授業を受講できる「クリエイティブ研究」を生かして、異なるジャンルの作品を創作することも可能です。デザイン美術学科の松井桂三学科長は「みんな真摯に作品に取り組んでいる。単に制作するだけでなくテーマを深く掘り下げていて、創作への熱意を感じます」と講評しています。
学長賞 「life」本多徹朗さん 絵画・版画コース[絵画専攻]
芸短のキャンパス内にある朽ちた切り株を細密なタッチで写実的に描いた作品。圧倒的な迫力があり、構図の確かさや緻密な描写力に驚かされます。「リアルに描くだけではなく、絵画でしか表現できない油彩の質感にも拘りました」と語る本多さん。卒業後は大阪芸大に編入学し、将来はアニメの背景を描くアニメーターになりたいそうです。
金賞 「共生 人と魚が住む森」中村佳奈子さん 空間演出デザインコース
故郷の島根県浜田市の漁業における問題点を解決するプランを提案。魚を増やすための魚礁の取り組み、漁師の労働環境の改善など、現地にまで赴いて実際に漁師の方々や役場の担当者から話を聞いて立案しました。現場の声を反映したからこそ、説得力が出たと高い評価を受けました。
金賞 「繭」伊藤花さん アートサイエンスコース
幻想的な空間で繭の世界を体感できるプロジェクションマッピングの作品です。アートサイエンスコースは高度な技術と知識、理解力が求められ、2年間で習得するのは大変な努力を要します。予想以上の出来栄えに本人も感動。来場者の方々も光と影が織りなす繭空間に、驚きの表情でした。
銀賞 「-真-」鶴木彩乃さん グラフィックデザイン・イラストレーションコース[グラフィックデザイン専攻]
お遍路さんの旅の楽しさを海外の方や若い世代にアピールすべく、四国88箇所のお寺をロゴデザイン化。お遍路の旅をポップに表現した作品です。クリエイティブ研究を利用して、版画工房でシルクスクリーンのTシャツも作りました。カラフルなお土産用パッケージには、地元の徳島をもっと活性化したいという思いが伝わってきます。
銀賞 「InDiEs GrAPhiCs」二宮唯華さん グラフィックデザイン・イラストレーションコース[グラフィックデザイン専攻]
「グラフィックデザインで音楽を奏でる」というテーマで、大好きなインディーズバンドの世界を、仮想のライブハウスという設定で視覚化しました。クリエイティブ研究ではモーショングラフィックスを制作するなど新たなチャレンジも試み、二宮さんの個性が炸裂するユニークな空間が生まれました。
銀賞 「Gender」南瑳也花さん グラフィックデザイン・イラストレーションコース[イラストレーション専攻]
ジェンダーという現代的な概念をテーマに選んだ南さん。多くの人物画はジェンダーが抱える問題意識の象徴。誰もが性別に縛られず自由に生きていけたらというメッセージを込めました。一枚一枚描く対象を考えているうちに問題の深さに気づき、いろいろと悩みながら完成させた作品です。
銅賞 「Deep Sea」河村和樹さん アニメーション・デジタルデザイン・ゲームコース
海の中に迷い込んで神秘的な世界を疑似体験してほしい、そんな思いを込めた3DCGの作品です。実在の生物と川村さんが考えた架空の生物を混在させた不思議な深海ワールド。生物の造形にはかなり工夫を凝らしたそうです。3面の大型モニター画面で、海に引き込まれるような感覚が楽しめます。
銅賞 「天国と地獄」元木星怜さん 絵画・版画コース[版画専攻]
日常で遭遇する楽しい場面とつらい場面を「天国と地獄」と題してコミカルに描いたシルクスクリーンの作品です。カラフルで楽しい内容は元木さんが大好きなアメリカンポップアートの世界観に通じます。「版画ってカッコいいです!」と断言し、今後は大阪芸大に編入学してさらにポップな画風を磨きます。
銅賞 「めがどる!!」大谷彩華さん キャラクター・マンガ・フィギュアコース[キャラクター・マンガ専攻]
メガネ男子を推す大谷さんは「メガネ男子がアイドル結成!」というコメディタッチのストーリーマンガを制作しました。主役の女の子はまさに大谷さん自身。日頃の願望を思い切り内容に込めて、大好きなメガネ男子を楽しく描いています。先生のアドバイスを受けて、絵柄・ストーリーともにブラッシュアップしました。
銅賞 「tokidoki」吉村潤子さん グラフィックデザイン・イラストレーションコース[グラフィックデザイン専攻]
香りで古い記憶を呼び覚ます「プルートス効果」にヒントを得て香水をブランディング。クリエイティブ研究を利用して、ガラス工芸でオリジナルの香水瓶を制作。さらにパッケージのリボンは版画工房のシルクスクリーンで仕上げています。中身の香水もイメージ通りにプロの調香師にブレンドしてもらいました。