2020-02-11-Tue
卒業制作2020
- デザイン美術学科
- 芸術イベント
2年間の学びの集大成
1人ひとりの個性がきらめく2020年卒業制作展
学生たちが全力で取り組んだ
7コース10専攻の多彩な作品を展示
2020年2月7日から11日までの5日間にわたり、伊丹学舍で卒業制作展が開催されました。デザイン美術学科では2018 年に新設されたアートサイエンスコースの作品が加わり、表現の幅がさらに広がりました。グラフィックデザイン、イラスト、空間デザイン、マンガ、3DCGなどのデジタル作品、絵画や版画、工芸など、多岐に渡る作品が出展。ブース内での見せ方にもこだわりました。メディア・芸術学科では映像作品の上映、公開収録、広告やフリーペーバーの展示など、時代を感じる内容で会場を沸かせました。設営・進行はすべて学生たちが担い、2年間の学びの成果を存分に発揮しました。

学長賞に輝いたのは、アートサイエンスコースのLin Kai Ting さんの作品です。 「繭の中で成長するこども」をテーマにした、高度なプログラミングによるプロジェクションマッピング。作品内に足を踏み入れると足元から糸が広がって複雑に絡み合います。見学者の誰もが、ミステリアスな糸が作る異空間の体験に「こんなの初めて!」と夢中になっていました。

等身大バネルやポスターに登場するキャラクターは、作者の瀬兎一也さん自身のアバターです。芸短に入学した当初からVチューバーとして活動し、多くのフォロワーを獲得。その活動の集大成として卒業制作展に臨みました。「芸短でグラフィックデザインを基礎から学んだことで表現の幅が格段に広がった」と言い、卒業後はクリエイターとして活動しています。

松本怜奈さんは地元である姫路の地域振興をテーマに特産物のブランディングやポスターを制作した作品で銀賞を受賞。醤油のラベルの1枚1枚にも心をこめて取り組み、繊細なデザインワークと完成度の高さが評価されました。あえて手描き風に表現するなど、見る人をほっこり癒す作品の数々。「地方のぬくもりを伝えたい」というメッセージを感じます。

金賞を受賞したのは、空間デザインコースの松岡矢澄さん。来園者が自ら作物を収穫する農業テーマパークの提案です。その農園には大阪府内の伝統野菜や特産品も栽培され、地元と来園者をつなぐ役割を果たします。松岡さんには農業高校で学んだ経験があり、農業に対する愛情はひときわ。自分自身の「夢」を存分に卒業制作に託しました。

絵画専攻の岡千裕さんは油絵の作品に加え、コース外の作品作りに挑戦できる「クリエイティブ研究」を活用して陶芸にも挑みました。平面と立体の違いを意識するなど、陶芸を通じて新しい発見があったそうです。「ものづくりの原点のようなものを感じて楽しかった」と語る岡さん。さまざまな創作を体験できるクリエイティブ研究は人気のある授業です。
-
体育館
デザイン美術学科の卒業制作のメイン会場は体育館。個々にブースを設け、コースごとに展示されています。 -
グラフィックデザイン
グラフィックデザイン専攻の作品はブランディングや広告展開、グッズ制作などバリエーション多彩です。
-
版画
シルクスクリーン、リトグラフ、銅版画など、それぞれの特性を活かした多彩な版画作品が展示されています。 -
マンガ
デジタルあり手描きあり。自分流の描き方へのこだわって仕上げるストーリーマンガ。冊子の他にポスターにも挑戦。

VRを取り入れる作品を出展したのはキャラクター・マンガ専攻の小林三希子さん。VR はまったくの初心者でしたが、やればやるほど夢中に。Vチューバーさながらの技術を駆使してバーチャルな世界を表現しました。来場者はVRで小林さんのマンガの世界を体験できます。いろんな仕掛けのある映像に、みんな驚きながらも楽しんでいました。

アートサイエンスコースの川谷萌さんは神社の祠(ほこら)においた本をめくると、春夏秋冬それぞれに「百人一首を詠む声が聞こえ、周囲の景色が変わる」そんな幻想的な和の世界をプロジェクションマッピングで表現しました。作品への意気込みは大きく、百人一首の声もメディアコースのスタジオで自ら声優となって録音しました。

演技はもちろん、監督や脚本、撮影などもすべて学生が担当して映画を製作。芸術ホールで上映されました。

それぞれテーマを決め、取材・編集・デザインも自分たちで担当。取材交渉や制作管理も手掛けた渾身の冊子です。

テレビ番組と同じプロセスで収録される公開生放送。お客さんの反応をうかがいながら、無事に収録を行いました。

ディレクター、カメラマン、進行役、MCなど一人ひとりが緊張感を持って収録に臨みます。