2021-11-09-Tue

声優コース 声優学概論

 
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ホールに響き渡る「声」のパッション!学生たちが届ける感動の物語 声優コース声優学概論 声優進化論2 —未来に繋ぐもの—

兵庫県立芸術文化センターの大舞台で
話題の童話「えんとつ町のプぺル」を上演!

大阪芸術大学グループが主催する「声優学概論」は、声優コースにとって晴れの舞台となる貴重なホール公演です。2021年は兵庫県立芸術文化センターで開催され、短期大学部の声優コースの学生たちは、大阪芸術大学の学生とともに、学びの成果を発揮しました。短期大学部の声優コースは第1部の朗読劇に登場し、「えんとつ町のプペル」を上演しました。
「えんとつ町のプぺル」はタレントで絵本作家でもある西野亮廣さんがプロデュースし、映画やミュージカルにもなったベストセラー絵本です。空が見えないえんとつ町に住む少年とゴミ人間プペルが心を通い合わせる感動作。今回はその物語をダイジェスト版として構成し、10名の学生たちが演じました。

演出は声優コースで教鞭をとる西原久美子先生。熱心な指導のもと、連日稽古を重ねて、メンバーが一丸となって朗読劇を創り上げていきました。物語の構成やセリフの組み立て、スクリーンに映し出される映像の編集、選曲に至るまで、すべて学生たち自身で行い、時には意見をぶつけ合いながら完成させていきました。

ゴミ人間と町の人から嫌われているプペルの哀しみ、父の教えを守り星を信じる少年ルビッチの愛おしさ、ルビッチを信じる母のやさしさ…ふたりの友情と冒険の物語を、学生たちは声に心をこめて表現します。町の子どもたちを演じる学生たちも、それぞれ役になり切って熱演。物語に臨場感と深みを与えました。

感動のうちにクライマックスへと向かい、ふたりが星を見つけたシーンでは静まり返った会場からすすり泣きが聞こえ、朗読が終わると、しばらく間を置いて万雷の拍手が鳴り響きました。学生たちの「声」のパワーに、みなさん心を揺さぶられたようです。拍手を受ける学生たちの輝くような笑顔が印象的でした。

第2部では日本のトップ声優として活躍する教員たちと豪華なゲスト声優、声優コースの卒業生である若手声優によるシンポジウムが開催。短期大学部の声優コースの渡辺菜生子教授も参加して、大きな拍手とともにフィナーレを迎えました。

指導教員から一言

大きな舞台に立った経験は
きっと将来のタカラモノに。

2年の学生生活の中で、 プロも憧れる大舞台でお客さまに声を披露するというのは、 かけがえのない体験です。観客の前では「学生だから」という 甘えは通用しません。常に高いレベルでお客さまと向き合ってほしい、 その思いから厳しい指導を心がけてきました。厳しい学内オーディションを 通過した10名が舞台に立ち、堂々と演じてくれたことをうれしく思っています。 たとえ声優の道を選ばなくても、プロの心構えを学ぶことが、 その先の社会生活にきっと役立ちます。今回の「声優学概論」の舞台体験は、 将来への自信につながるのではないでしょうか。

メディア・芸術学科 声優コース教授
渡辺菜生子先生

学生インタビュー

プペルと向き合う日々。
終演後の達成感は格別でした。

「えんとつ町のプペル」でプペル役を演じました。役が決定した時からプペルの世界観について考え、役作りの構想を練りました。「プペルとは何か」「何を考えているのか」彼の感情を読み解くことが、「声」を作るベースになります。また舞台はみんなで作り上げていく共同作業。物語の世界を共有するためにメンバーととことん話し合いました。この舞台を通してプロの世界の厳しさにふれることができました。やり遂げた達成感もスゴかったです。

メディア・芸術学科 声優コース2年
臼井 要太朗さん

学生インタビュー

舞台に立った瞬間に
自然に言葉が出てきました。

私は念願だったルビッチの母親役とナレーションを担当しました。わずか3つのセリフが物語の鍵を握るため、どう印象づければよいかとても悩みました。少ないセリフで母親の人柄も表現しなくてはなりません。観客をどう引き込むか、物語の世界観をどんなふうに伝えるか…ギリギリまでずっと考えて本番に臨みました。でも舞台に立った瞬間 に言葉が勝手にスルスルと出てきて、感情が動いていると感じました。すばらしい体験ができたと感動しています。

メディア・芸術学科 声優コース2年
髙橋 星七さん