2022-03-13-Sun

第10回ポピュラー音楽コース卒業コンサート2022

 
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音楽経験の有無にかかわらず、歌唱、演奏、裏方の技術にいたるまで 幅広く学べる大阪芸術大学短期大学部、ポピュラー音楽コースの卒業公演が、 2022年3月13日(日)に開催されました。
開催場所は、大阪を代表するライブハウス「ビルボードライブ大阪」。日本だけでなく、世界の名だたるミュージシャンも演奏した音楽好きにはあこがれのステージとあって、学生たちもより一層気合いを入れて臨んでいました。 学生たちの保護者や友人、卒業生たちも駆けつけ、全員が一体となり盛り上がった最後のステージを詳しくレポートしていきましょう。

鍛え上げられた歌声が会場に響き渡る

一曲目は「新しい一歩を踏み出す君へ」で幕を開けました。これから社会へと羽ばたく学生 たちのイメージにぴったりな曲で、明るくテンポも良いため、客席からは自然とリズムに合 わせて手拍子が。大勢の観客を前にしても緊張の色は感じられず、会場のボルテージが早く も上がり始めました。

卒業公演では、MC も学生が務めます。授業や学内のイベントで起きた思い出話も織り交ぜ られ、客席からは笑いが起きる場面も。 堂々とステージに立つ学生たちの姿には、2 年間の学び、そしてこの日のために練習を重ね てきたことからくる自信が感じられました。

  • 「ビルボードライブ大阪」仕様の照明や音響で迫力満点
  • 演奏中の息もピッタリです
  • 衣装も曲のイメージに合わせて大きく変わります
  • 選曲は学生自らが行い、難しい洋楽にも挑戦

多彩な楽器演奏。オリジナル曲でも個性を輝かせる

注目したいのが、学生たちが演奏しているさまざまな楽器。 ギターやベース、キーボードだけでなく、フルートを吹く学生もいました。
一人の学生が曲に応じて、異なる楽器を担当することもあり、 専攻している楽器以外のものも学べる大阪芸短の強みが発揮されています。
演奏方法もバンド形式だけでなく、弾き語りに挑戦する学生もおり、チャレンジ精神を応援し、成長させてくれる大阪芸短らしい風通しの良さが感じられました。

  • 得意な楽器を演奏することはもちろん、ギター専攻の学生がパーカッションを担当することも
フルート演奏があったのは今年が初めてです

今回の公演では、学生が作詞・作曲したオリジナル曲も多数披露されました。
初めての経験で苦労したようですが、どれも学生たちの思いや個性が強く感じられます。
バンド間のコンビネーションも抜群で、演奏中も互いにアイコンタクトを取りながら、ときにステージを動き回り、体全体でパフォーマンスをしていました。

学生が現在の心境を込めて作詞・作曲した「ピリオド」
  • アップテンポばかりではなく、しっとりと歌い上げる曲もあり、学生たちの個性が輝いていました

ラストスパート。ステージから全員の思いを込めて

卒業公演もいよいよ終盤。
静かに歌い上げるバラードや、アップテンポな曲、邦・洋問わない多彩なナンバーで、 最後まで観客を飽きさせません。
ラストは、学生全員が登壇し、オリジナル曲を歌いあげ、 まさに大団円。会場も感動ムードに包まれました。
バンドには1年生も参加し、先輩たちの最後を見届けます。
代表者が客席に最後のあいさつをした後は、 MCによって一人ひとりの名前が呼ばれました。思いがこみ上げてきたのか、 思わず涙ぐむ学生もいましたが、退場の際は全員笑顔。客席に手を振り、悔いなく実力を出し切った様子でした。

  • みんなの思いを歌にのせます
  • 悔いなくやり切って最後は笑顔で

トップバッターをさせてもらえることになり、 照明のタイミングや衣装も考え「始まり」を予感させ、ワクワクしてもらえるように頑張りました。
大阪芸短では音楽について基礎からしっかりと教えてもらっただけでなく、ステージに立つことへの責任も学ばせてもらいました。自分だけでなく、公演全体が成功するよう常に心がけています。卒業公演はこれまで学んだことの集大成です。みんなで心を一つにして公演という作品をお客様の心に届けたい、と思っています。

ポピュラー音楽コース 2年生 前田芹那

卒業公演で初めて作詞・作曲を経験しました。私たちが卒業を迎えるにあたり、 人生の大きな岐路にいるわけですが「うまくやっていける」というメッセージを込めました。
元々音楽が好きだったのですが、大阪芸短に入学して、歌唱力をはじめとしたスキルも向上し、「好きなことで勝負できる」という自信がつきました。それだけでなく、かけがえのない仲間に出会えたことも大きな財産です。卒業公演は、そんなみんなの個性が発揮された魅力的なステージになっていると思います。

ポピュラー音楽コース 2年生 北野楓芽