進学・就職のプロに聞きました。
芸短生の就職での強みって、
なんですか?
株式会社マイナビ
マイナビ編集長
高橋 誠人さん
大阪芸術大学短期大学部は、採用の観点から見ると、とても大きな個性を持った大学です。それは、「芸術系」であり、しかも「短大」であるという個性です。
「芸術系」の学びは、作品づくりという目標を設定し、情熱を傾けて成し遂げるということの連続です。時にはストイックに自分と向き合い、時には仲間とのチームワークで目標をクリアします。この実践的なトレーニングによって、「主体的に取り組む力」「柔軟な発想力」「やり抜く力」などが磨かれていきます。企業を対象に「マイナビ新卒採用予定調査」として、社員にどのような能力を求めるかについて調査したところ、企業は社員の「主体性」と「実行力」を重視していることがわかりました。芸術系大学は、まさに企業が求める資質が自然と鍛えられる環境。そこで目標達成に向けて全力で向き合った経験は、高く評価されることでしょう。
4年制大学では、よりよい人生を送るために必要な教養や物事の考え方など大切な基礎力を身につけ、さらに、専門分野を深く追求していくことができます。この学生生活はとても有意義な時間です。ただし、大学で取り組んだ専門分野が実社会でそのまま通用することは非常にまれで、企業は新入社員を戦力になるまで時間をかけて育てるのが一般的です。そのような理由から、企業によっては、基礎力を身につけているのであれば、4年制の学生よりも2年早く育成をスタートできる短大生を優先するケースもあります。また、若手ならではの柔軟な発想に期待して、若さを評価する企業も少なくありません。
「芸術系」+「短大」という個性が、いかに魅力的かが見えてきたと思います。さらに、大阪芸術大学短期大学部の場合には、学校ならではの魅力が加わります。それは、「学びの濃さ」です。一流の先生を多数揃えながら、授業は少人数制。そのため、先生と学生の距離が近く、学生はいつでも直接指導が受けられます。2年間をこの恵まれた環境でのびのびと過ごすことで、人間的に大きく成長する学生も多いようです。
新型コロナウイルスの影響で、企業活動のあり方も大きく変わっています。未来はどうなるかわからないという“不確実性”を前提に、企業の組織づくりも見直されています。今、組織づくりで重要視されているのは「多様性」です。年齢や性別はもちろん、バックグラウンドもさまざまな人材がいる会社が、どんな未来にも柔軟に対応して力強く前進していける強い会社だと、みんなが気づきはじめたからです。これからは、若いみなさんの時代です。悔いのない充実した学生生活を送り、社会で若い力を思いっきり発揮してください。