舞台芸術コース  卒業公演

2013年度卒業公演
MOVIE
REPORT01 卒業公演2日前
REPORT02 卒業公演1日前
公演後
GRADUATION SHOW REPORT01 卒業公演2日前 卒業公演は2日後という2月27日。この日に行われるのは「場ミリ」。脚本にそって、舞台転換をしながら大道具の位置決めをしていきます。
写真
メディア・芸術学科 舞台芸術コース
深澤朱里さん
舞台のデザインや制作よりも
大変なのが的確な舞台転換
今回の「海を渡ったロミオ」は江戸末期の日本とルネサンス華やかりしころのイタリア、そして芝居の物語という3つの世界を行き来する複雑な脚本になっています。だから、舞台の転換が多いんですね。それで回り舞台で舞台をすばやく転換することになっているんですけど、この回り舞台は本番2日前の今日になって、やっと本番通りに使える訳です。実際に動かしてみるのと、イメージしていたのでは大違い。それと場ミリが大変。場ミリというのは舞台装置を実際通りに動かして、本番での位置決めをしていく作業なんですが、実際動かしてみると、演出通りいかない事も多くて変更の連続。舞台美術のリーダーとして、変更点が周知徹底できるよう、「場ミリ」が終わってもチームで打ち合わせです。
メディア・芸術学科 舞台芸術コース
杉原千晶さん
丁寧に作った効果音を駆使して
芝居の世界観を作って行きたい
マイクやミキシング・コンソール、アンプなどを通してスピーカーから流す音に責任を持つのが私たち音響の仕事です。今回は音楽劇で役者の歌声もワイヤレスマイクで拾うので、音響の責任はより重いですよね。音楽と役者の声のバランスに配慮し、効果音の音の出所にも細心の注意を払っていきたいですね。例えば、雨は音が客席に振ってくるように上から、呼びかけの声は奥のスピーカーからと。意図通りのリズムが出るよう足音は自分で録ったりと細かなところにも配慮するのが私たち、音響の身上です。でも、本番が行われるみつなかホールでの音出しは今日が始めて、色々と改善点が見えてきました。明日の通し稽古を通して、より精度を高めて行きたいと考えています。
写真
GRADUATION SHOW REPORT02 卒業公演1日前 卒業公演を明日に控え、役者たちは華やかな舞台衣装に身を包み、本番さながらの演技で通し稽古に。役者たちの目つきも変わってきました。
メディア・芸術学科 舞台芸術コース
松本考城さん
運命の荒波に翻弄される男を
演じきりたいと思っています
主役の倉本比奈の従兄弟で、その恋人である向井新之助の親友が僕の演じた吉雄源一郎。実は、比奈にも想いを寄せているけれども親友の新之助の手前、それを口にすることもできないというデリケイトな役どころです。親友新之助が海難事故に遭い、行方不明になり、クライマックスで生還するという劇的な展開。比奈への想いが遂げられるかと思いきや振られたりと、僕の方が海難事故にあったように翻弄されました。 そんな役柄をどう演じるかを悩んでいたところ、小野寺先生から受けた「自分のなかにある優柔不断な部分を見つめてみろ」というアドバイスがヒントに。俳優の仕事では自分のなかにあるキャラクターを引き出すのが重要なんだなと実感しました。明日の本番でも小野寺先生のアドバイスを意識して演じきりたいですね。
写真
メディア・芸術学科 声優コース
片岡萌さん
卒業公演のなかで自分になかった
身体表現にふれる有意義な日々を
声優コースにも門戸が開かれている卒業公演のオーディション。ジュリエットに抜擢された時には声もでないほど驚きました。ダンスや演技といった身体技法をメインに学んでいなかったので、自分の姿勢の悪さを先生から徹底的に矯正されました。正しい姿勢を保つようにしていると、踊りや芝居にも身体からすっと入っていけるんですよね。それと体調管理に今までよりももっと気を使うように。実は2週間ほど前に風邪を引いてしまって、喉の痛みで歌の練習ができなくなったんですね。あの苦い経験を二度と味合わないように、大根やハチミツなど喉にいい食材を食事に取り入れたり、規則正しい睡眠を取るように心がけています。卒業公演には万全の状態で挑みたいですからね。
メディア・芸術学科 舞台芸術コース
田中彩恵さん
舞台の印象を一変させる
照明の責任の重さを実感
昨日の「場ミリ」では役者は仮衣装で出てくるので、本番そのままのイメージは掴みづらかったんです。でも、今日の通し稽古では役者が本番衣装で演じているので、明日の本番に向けてイメージがきちんと固まりました。そういった照明のイメージ作りよりも難しいのが、ホリゾントやシーリングライト、スポットなど多彩な機能を持った照明を使いこなすこと。プロの照明スタッフさんのサポートがなくては大混乱だったと思います。こんな本格的な照明機材を使ったのは、この卒業公演が始めてですから。もうひとつ勉強になったのがプロの照明スタッフさんが使いこなす指示出しの専門用語の数々。将来、照明の仕事についたら、使いこなそうって思いました(笑)。
写真
GRADUATION SHOW REPORT03 卒業公演当日 3月1日みつなかホールでの卒業公演本番。役者もスタッフも緊張感はマックスに。集中力を高めて、2年間で培った技量をどこまで発揮できたのでしょうか。
メディア・芸術学科  舞台芸術コース 小野寺教授
無事卒業公演をやり遂げられて ほんとに心からほっとしています
昨日の通し稽古では、台詞が出てこなくて妙な間が空いてしまったり、役者が衣装チェンジに手間取って出番に間に合わない事もしばしば。本番を無事やりとげることができるのか、やきもきしたもんです。でも、通し稽古の後に入念に打ち合わせをして、「出番がまだの役者も舞台袖に待機して、しっかり仲間の芝居を見ているように」など改善点を指摘すると学生たちは私たち教授陣の期待に見事に応えてくれました。本番が始まると、無事やり遂げられるだろうかという心配は見事に消えてなくなって、若々しい学生たちのはじけた演技を見ているだけで、思わず笑みがこぼれることも。やはり、若い人たちと何かひとつのものを創りあげるというのは楽しいものですね。
写真
写真
メディア・芸術学科  舞台芸術コース 三嶋健太さん
二つの人格を場面に応じて 演じ分けるのは本当に大変
僕が演じたのは向井新之助とティボルトという2役。江戸末期に生きる武士と、ルネサンス華やかりし頃のイタリア貴族と生きる舞台もまったく違えば、性格も大きく違います。包容力のある新之助を演じるときにはゆったりと落ち着いた芝居で、ジュリエットへの激しい愛情を秘めたティボルトでは力強い立ち居振る舞いを意識していました。この二人は大きく性格が違うゆえに、逆に演じやすかった部分もありました。新之助とティボルトのキャラクターを2つ自分のなかに作って、スイッチを切り替えるように。そうすると新之助として舞台にあがるときには悠然とした歩みで、ティボルトとして登場する時には足を踏み鳴らすように力強い立ち居振る舞いに。不思議ですね。演技するということの奥深さの一端に触れることができたと思います。
メディア・芸術学科  舞台芸術コース 長野杏利さん
みんなで一つの舞台を創りあげられたことが 大きな自信に繋がる
卒業公演の「海を渡ったロミオ」で私が演じたのは主役の倉本比奈とロミオ。思慮深くて、どんな試練にも強い意志で耐える比奈、人生を無邪気に楽しむロミオと2つの役で自分の性格に近いのはロミオだと思っています。比奈は自分とは大きく違う人格で、台詞も長いので苦労しました。でも不思議なことに本番を迎えて、着物を着ると比奈のモードに入るんですよね。そして、洋服を着ると天真爛漫なロミオに。そうそう、衣装チェンジが多いのも今回の舞台で私の頭を悩ませたことのひとつ。1人2役の役者は私をはじめとして、十数名もいたんです。江戸末期の日本とルネサンス期のイタリア、そして比奈が創作した芝居という3つの世界が交錯する幻想的なシーンの裏ではみんな衣装チェンジに大わらわ。そんな舞台を無事やり遂げられたのも日々の練習と入念なリハーサルあってのことだと思います。
写真
イラスト
写真
メディア・芸術学科 舞台芸術コース
宮下琴さん
無事やり通すことができました!ほんと楽しかった!
メディア・芸術学科 舞台芸術コース
酒井優衣さん
大きな舞台でも声を張って演技できたのがうれしい
写真
写真
メディア・芸術学科 舞台芸術コース
深澤朱里さん
舞台転換ちょっと間違えちゃった。でも総合的にはOKだと思います。
メディア・芸術学科 舞台芸術コース
田中彩恵さん
すっごく勉強になりました。今後も照明の仕事がしたいな。
写真
  • カリキュラム
  • 教員紹介
  • 卒業生インタビュー
  • 芸短ライフ
Top