デザイン美術学科  第89回小学館新人コミック大賞<少年部門>入選を受賞!

キャラクター・マンガ・フィギュアコース2年生乙亀ハルさんが
第89回小学館新人コミック大賞<少年部門>入選を受賞!

デザイン美術学科キャラクター・マンガ・フィギュアコース2年生の乙亀ハルさん(ペンネーム)が、「小学館新人コミック大賞」で見事、〈少年部門〉入選を果たしました。小学館は「少年サンデー」「コロコロコミック」「ビッグコミック」など人気マンガ誌を多数発行する大手出版社。1978年から続く小学館新人コミック大賞は、新人マンガ家の登竜門として知られ、受賞者にはコミック界で活躍される錚々たるマンガ家たちが名を連ねています。この、マンガ家志望の人にとって憧れの小学館新人コミック大賞入選を果たし、乙亀さんはプロとしての一歩を踏み出しました。受賞作の「Manoel(マノエル)」は、現在小学館新人コミック大賞のサイトに掲載されています。
【掲載ページ】https://shincomi.shogakukan.co.jp/viewer/89/02/301.html

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●受賞の際に贈られたトロフィーと受賞作品が掲載された冊子

ストーリー

「Manoel」は、教会の聖歌隊の指揮をする堕天使マノエルのものがたり。過去に町が悪魔に襲われ、人々を救えなかったマノエルは大天使の資格を剥奪され、悪魔にされてしまいます。悪魔には人を悪魔に作り替える力があり、人知れず悩むマノエル。周囲には悪魔になったことを秘密にしていましたが、そんなときに教会が悪魔に襲撃され、聖歌隊のメンバーに絶体絶命の危険が!なんとかみんなを救おうとマノエルは驚愕のアイデアを考えつきます……。

審査員を務める
マンガ界のカリスマたちが「画力が高い」と絶賛!

審査員の先生方から、「かなりハイレベルの画力」と高く評価され、期待をかけられている乙亀ハルさん。コマ運びもスピーディーでグングンとストーリーに引き込まれます。人物の表情が魅力的で、ていねいに書き込まれた背景は迫力もたっぷり。細部まで緻密に描写し、時には大胆なコマ割りでメリハリの効いた誌面展開が乙亀さんの持ち味です。ある審査員の先生から「独特の世界観を持っている」と評されたように、ダークサイドな異界を自らの想像力で余すところなく表現しています。

芸短の先生の指導でメキメキとレベルアップ

乙亀ハルさんは2020年に大阪芸術大学短期大学部に入学。高校の時からマンガを描き始め、高校3年の頃には小学館の担当がついてプロデビューのチャンスをうかがっていました。芸短に進学した理由を聞くと「私は人生においてまだまだ経験が足りない。もっと勉強もしたいし、いろいろな人にも会いたい。作品づくりのためにも視野を広めたいと思い、入学しました」と答えてくれました。 「芸短では先生や仲間たちに恵まれ、とても充実した毎日でした。特にデジタルの技術を学べたのは大きな収穫です。デジタルで描いた場合、トーンの組み合わせやベタの配分の調整などが気軽にできるので画面の作り方の幅が広くなり、精密な描写を効率よくできるようになりました。先生方は私のモチベーションが上がるようにていねいに指導してくださり、いつも励ましてくださいました。プロのマンガ家の立場で、業界のことを教えてくださったのもとてもありがたかったです」

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ネームを何度も描き直し困難を乗り越えて
生み出した「Manoel」

「Manoel」は高校3年生のときに、ふっと頭に浮かんで書き留めたメモから生まれた作品です。「でも、物語の構想を練るのが苦手で、最初のストーリーは稚拙でした。編集担当者のアドバイスを受けながら、ネームを何度もリテイクしてようやく今の形になりました。たぶん下描きは150枚を超えると思います」 このように、産みの苦しみを味わった「Manoel」ですが、「小学館新人コミック大賞」の入選に輝き、最高の喜びを味わいました。「編集担当者の方には、物語にリアリティーを出すために“ドラマ”を作る訓練が必要だと言われ続けてきました。私にとってはとても難しい課題たったけど、頑張ってドラマ作りを鍛えた甲斐があったと思います」 入選で獲得した賞金については「高性能なパソコンやソフトを購入して、マンガ制作の環境を整えたいです。知らないところに旅に出て、刺激を受けるのもいいですね」と抱負を語る乙亀ハルさん。すでに新作に向けて、構想を練っているそうです。

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さらに成長するために
大阪芸術大学へ編入

乙亀ハルさんは、大阪芸術大学のキャラクター造形学科に編入し、プロマンガ家との両立を目指します。プロデビューが決まったあとも、なお学ぶ道を選ぶのは「この先も勉強できる機会はあると思いますが、大阪芸術大学で学べるのは今のタイミングしかないと思うから。」乙亀さんの好奇心は際限がなく、大学での出会いでさらに大きく世界が広がるでしょう。 プロのマンガ家として、大学生として、ステップアップを図る乙亀ハルさんの活躍を期待しています。

大塚芸術大学短期大学部准教授
ねもと章子先生の応援メッセージ

乙亀ハルさん、入選おめでとうございます!在学中から授業で熱心に質問したり、大阪芸大のキャラクター造形学科で行われる編集者添削会に1年生の秋から参加するなど、マンガ制作への意欲には日頃から感心していました。自分が描きたい世界のイメージが明快で、私たちのアドバイスもすぐに理解して、デジタルもすごい勢いで吸収していきました。入学時から絵のうまさは際立っていましたが、それに甘んじず努力を続けた賜物です。こうして夢を叶える学生を教えたことは教員冥利に尽きますね。乙亀さんから相談を受けたり、マンガについて語ったりすることで、私自身も教わったこと、発見したことがたくさんありました。そして乙亀さんの受賞は、芸短の他の学生たちにも夢を与えたのではないでしょうか。
これからも独自の世界観や豊かな発想を大切にして、乙亀さんのペンから生まれるすばらしい作品で多くの人を楽しませてください。

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