メディア・芸術学科  卒業生インタビュー

卒業生インタビュー

長川千佳子脚本家 旧浪速短期大学 広報マスコミ科

プロフィール
大阪市生まれ。大阪府立鳳高等学校卒業。浪速短期大学、大阪シナリオ学校卒業。1989年(平成元年)「夢のかけら」がNHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞入選。2006年(平成18年)「芋たこなんきん」、2012年(平成24年)には、なんばグランド花月で行われた舞台「吉本百年物語」などを手掛け、第一線で活躍する脚本家。

脚本家をめざすなら書くことよりも、まず読んで吸収することが大切

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子どもの頃からテレビっ子だった影響は大

子どもの頃からテレビが大好きで、吉本新喜劇、松竹新喜劇や演芸などのバラエティをよく見ていました。元々モノづくりに興味があったのですが、最初から脚本家をめざしていたわけではなかったのです。学校に通いながら将来の方向性を見つけられたらいいな…そんな気分だったと思います。芸短で今でも印象に残っていることといえば、広告展開や報道・新聞写真をテーマにした授業。現役でバリバリ活躍している方々が教壇に立っていらっしゃったので、現場の空気感のようなものを肌で感じられ、本当におもしろかったです。授業の合間には図書館によく足を運びました。かなりの蔵書が揃っていたので、何時間いても飽きなかったですね。手当たり次第に本を読み、学校が終わると時間を見つけて映画の試写会に行く…そんな学生生活を送っていました。

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長川さんの代表作、「芋たこなんきん」の台本

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2012年4月~2013年3月まで吉本興業創業100周年を記念し、なんばグランド花月で月替りに行われた舞台「吉本百年物語」の台本

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2010年(平成22年)8~10月まで放送された藤原紀香主演のNHK土曜ドラマ「チャンス」では、2010年JRA賞馬事文化賞を受賞した

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何度も諦めずに挑戦して道を切り開く

関西で流れるテレビの深夜番組が活気づいていた当時、私も現場でそんな作品づくりをやってみたいと思いはじめ、1年生の後半から夜間の大阪シナリオ学校にも通うようになりました。その学校では実践が中心の授業だったので、“書いては批評してもらう”の繰り返しでしたね。チャンスがあるたび、脚本のコンクールに何度も応募して、1989年(平成元年)「夢のかけら」という青春群像を題材にした作品を書いたのですが、それがNHK大阪ラジオドラマに入選し、そこからようやく脚本家の道を歩み始めました。
実は芸短を卒業して、芸短の通信学科の経理部に一時期勤めていたこともあるのですよ(笑)。やはり芸短に縁があったのでしょうか!?

自分が学んだことにひとつも無駄はない

今まで関わってきた作品で一番思い入れが強いものといえば、NHK連続テレビ小説「芋たこなんきん」(2006年10月~2007年3月放映)です。ちょうど朝ドラで若い俳優さんたちが伸びている時期で、私も脚本を書いてみたいと思っていたら、そのチャンスがめぐってきたのです。田辺聖子さんを題材にしたドラマが書けるという喜びはもちろんですが、企画段階から参加させていただけたので、やりがいがありました。膨大な量の作品や資料を読み、自分なりにさまざまなエピソードを加えて書いたのですが、回が進むごとに、架空の家族に命が吹き込まれたような、私があれこれ頭で考えなくても、主人公たちのセリフが自然に思い浮かんでしまう、そんな感覚に陥りました。その後も数々の作品に関わってきましたが、今まで読んだ本や観た映画など、すべて自分の中に蓄積されたものが活きていると実感しています。自分が学んできたことに、ひとつも無駄はないのです。もしこれから脚本家をめざしたい!という人がいらしたら、“書くことよりまずは読むこと”をおすすめしたいと思っています。

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